2022.8.5
, EurekAlert より:
1日2回、食事の前に薄塩味のピーナッツを摂取すると、体重が減少し、血圧が下がり、空腹時血糖値が改善されるようだ、という米国テキサス工科大学からの研究報告。
研究チームは、二群ランダム化対照試験を実施した。18歳以上でBMI26以上の豪州人成人をランダムに二群に分け、対照群50名は、ナッツやナッツバターを一切食べないように指示された. 介入群57名は、1日2回、食事の30分前に35gの軽く塩味をつけて乾煎りしたピーナッツを摂取した。
6か月後、研究者は次のことを発見した。
●統計的に有意な減量:ピーナッツ群は、食事に合計70gのピーナッツを追加することで、1 日あたり400kcal余分に摂取したにもかかわらず、両群で同様の量の体重減少が観察された。ピーナッツ群は6.72kg減量した。一方、対照群は6.60kg減量した。 ●血圧の低下:対照群よりもピーナッツ群で、より大きな収縮期血圧の低下が見られた。ピーナッツ群は、収縮期血圧が 5mmHg低下した。これは、主要な心血管イベントのリスクが 10%低下したことと関連しているという。 ●血糖値の改善:両群とも、空腹時血糖とインスリンコントロールの改善、および長期的な血糖コントロールの尺度であるHbA1cの改善が見られた。
ピーナッツは薄塩味だったが、対照群よりも収縮期血圧が改善したのは、塩分が1食あたり90-100mgに過ぎないことや、血管拡張効果のあるアルギニンや血圧調節に役立つマグネシウムが豊富に含まれるからではないか、と研究チームでは考察している。
出典は『栄養素』。 (論文要旨)
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