2022.7.22
, EurekAlert より:
若くて収入もある男性は、遺伝子編集食品を食べる可能性が高く、女性は積極的に避ける傾向が高いようだ、という米国アイオワ州立大学からの研究報告。
研究チームは、米国居住者2,000人のデータを使用して、遺伝子編集食品の一般の受け入れについて、初めて調査して、遺伝子編集された食品を食べるか、積極的に避けるかを明らかにした。
解析の結果、遺伝子編集された食品を食べたり避けたりする可能性は、主に彼らの社会的価値と、政府、業界、環境団体をどれだけ信頼しているかによって決まることが明らかになった。
生または加工された遺伝子編集食品をより積極的に食べる人々は、一般に科学技術を社会の問題を解決するための主要な手段と見なす傾向が高かった。若く、教育レベルと世帯収入が高い傾向にあった。
対照的に、生または加工された遺伝子編集食品を食べることを避ける可能性が高い人々は、科学技術に対してより懐疑的であった。収入が少なく、より宗教的で、年配で、女性である傾向がみられた。
調査に参加した女性の約60%が、遺伝子編集された食品を食べたくない、意図的に避けると答えている。
「食品業界の専門家は、人々がコスト、外観、味、栄養成分に基づいて食品について決定を下すという考え方をする傾向がある。だが、我々の調査によると、人々がなじみのない新しいテクノロジーを使用する場合、他の要因、特に人々の社会的および倫理的価値、そして政府や業界がそれらを保護することを信頼しているかどうかなど、他の要因がはるかに大きな役割を果たしている」と研究者はコメントしている。
出典は『食品科学技術の最前線』。 (論文要旨)
|