2022.7.14
, EurekAlert より:
ポリフェノールが豊富な食事は、高齢者の腸内細菌を改善し、インドール3-プロピオン酸(IPA)の生産を増加させるようだ、というスペイン・バルセロナ大学からの研究報告。
研究チームは、60歳以上の高齢者施設在住の51名を対象に、8週間にわたるランダム化対照クロスオーバー臨床試験を実施し、ポリフェノールが豊富な食事とそうでない食事の効果を比較検討した。
試験の結果、ポリフェノールが豊富な食事は、そうでない食事に比べて、腎機能が正常な参加者の血清IPAを有意に増加させることが明らかになった。
IPAは、腸内細菌によるトリプトファンの分解に由来するポストバイオティクスであり、腸バリアの完全性に関連するなど、健康へのプラスの効果が期待されている。
「腸内細菌叢と健康全般に対するIPAの有益な効果を検討する場合、この代謝物の生成を促進するための信頼できる戦略を見つけることは重要である」と研究者はコメントしている。
出典は『分子栄養と食物研究』。 (論文要旨)
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