2022.7.8
, EurekAlert より:
ダイエット中にたんぱく質をより多く摂取する人は、そうでない人に比べて、より健康的な食事をする傾向があるようだ、という米国ラトガース大学からの研究報告。
研究チームは、ダイエット試験に参加した男女207人(24-75歳)のデータを解析した。ダイエットは、毎日のカロリー摂取量を500kcal減らすという方法で実施された。試験ではたんぱく質が総カロリーの18%に設定されていたが、詳細な食事調査から、実際のたんぱく質摂取量が、18%の低たんぱく群と20%の高たんぱく群に分けて解析された。
解析の結果、両群とも6か月間で初期体重の5%を減量したが、高たんぱく群のほうが全体的に健康的な食品構成であり、特に緑色野菜が多く砂糖と精製穀物が少なめであった。高たんぱく群のほうが除脂肪体重をより良く保持できたという。
「我々の知る限り、このように、自己選択した食事たんぱく質が食事の質に与える影響はこれまで調べられていなかった。米国では食事の質が最適ではないことが多く、高たんぱく質の減量食が人気があるため、たんぱく質の摂取量と食事の質の関係を調査することは重要だ」と研究者はコメントしている。
出典は『肥満学』。 (論文要旨)
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