2022.7.6
, EurekAlert より:
地中海型の食事を摂取することでフレイルを防ぐことができるかもしれない、という米国ハーバード大学などからの研究報告。
研究チームは、フラミンガム子孫研究からの2,384人のフレイルでない成人を対象に、食物頻度質問票から推定された地中海型の食事パターンスコアと抗酸化物質摂取量[ビタミンC、E、および総カロテノイド]が、約11年間の追跡調査におけるフレイルのスコアにどのように影響したかを検討した。
地中海型の食事パターンのスコアが高い(順守率が高い)ことで、フレイルのリスクが3%減少することが明らかになったという。
研究では、地中海型の食事に含まれる特定の抗酸化物質(カロテノイド、ビタミンE、およびC)がフレイルと関連しているかどうかも検討された。
カロテノイドの摂取量が多いことは、フレイル発症の可能性の低下と最も強い関連があり、総カロテノイド摂取量が10mg増加するごとに、フレイルのリスクが16%低下したという。ビタミンEとCはフレイル発症と有意な関連がみられなかった。
「カロテノイドや他の生物活性物質が豊富な鮮やかな色の果物や野菜の摂取量を増やすと、最終的には高齢者の健康に影響を与える可能性があります」と主任研究者のシヴァーニー・サーニ博士はコメントしている。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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