2022.6.29
, EurekAlert より:
異性愛におけるカップルの満足度は、特別な愛情表現で示された愛情を受け取りたいという人々の思いを満たすことに、関連しているようだ、というポーランド・ワルシャワ大学からの研究報告。
愛情表現については、それを表現する方法にもさまざまあり、また受け取る方法にもさまざまあると考えられている。この仮説において、5つの異なる明確な愛情表現が存在する。すなわち、言葉によるもの、共に素晴らしいときを過ごすことによるもの、贈り物、奉仕、物理的接触である。その一般性にもかかわらず、愛情表現の概念は、比較的明確になっていない、と研究チームは言う。
理解を深めるために、研究チームは、6か月から24年一緒に過ごした異性愛者のカップル100人を対象に調査を実施した。参加者は17歳から58歳で、それぞれが愛を伝える5つの方法に関する先行研究で作成された質問を含む質問票に回答した。
研究チームは、パートナーに愛を伝えるときに用いる愛情表現を評価した。また、どんな愛情表現が、パートナーによって用いられた場合に、もっとも好ましいかを評価した。これによって、研究チームは、カップル間にミスマッチが存在するかどうかを明らかにしようとした。チームはまた、参加者の関係満足度、性的満足度、共感についても評価した。
分析の結果、男性も女性も、彼らのパートナーが彼らが受け取ることを好む愛情表現を用いている参加者に高い関係満足度、性的満足度があることをが明らかになった。またより高い満足度は、彼らのパートナーが受け取ることを好む愛情表現を使うと報告した参加者の間でみられた。
この研究には異性愛者のカップルしか含まれていなかったが、研究チームは、パートナーが望む愛情表現に焦点を当てることが、人間関係のカウンセリングに効果的である可能性があることを示唆している。
出典は『プロスワン』。 (論文要旨)
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