2022.6.20
, EurekAlert より:
アルコールが入っていなくてもラガービールには、男性の腸内細菌を改善する効果があるようだ、というポルトガル・NOVAデ・リスボン大学からの研究報告。
研究チームは、19名の健康な男性を対象にランダム化二重盲検対照試験を実施し、毎日325mlのラガービールまたはノンアルコールラガーを4週間摂取した。
その結果、両群とも腸内細菌叢の細菌多様性が高まり、糞便アルカリホスファターゼが上昇し、腸の献上状態が改善したことが示唆された。
以前に実施された男女両方を対象にしたクロスオーバー試験では、ノンアルコールラガーの30日間摂取で腸内細菌叢の多様性が増加したが、アルコール入りのラガービールにはその効果は見られなかった。
今回、異なる結果が得られたことに対して、研究チームは、研究デザインや参加者の居住地域が異なるためではないか、としている。
研究者は、本研究結果に基づいて、自身もビールを飲んでおり、ノンアルコールがより健康的な選択だろう、とコメントしている。
出典は『農芸・食品化学雑誌』。 (論文要旨)
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