2022.6.17
, EurekAlert より:
運動のために歩くことで、関節炎の最も一般的な形態である変形性膝関節症と診断された50歳以上の人々の新しい頻繁な膝の痛みを軽減できるようだ、という米国ベイラー医科大学などからの研究報告。運動のために歩くことは、関節内で発生する損傷を遅らせるための効果的な治療法である可能性があるという。
研究チームは、参加者が運動のために歩いた時間と頻度を自己報告した複数年にわたる観察研究である「変形性関節症イニシアチブ」のデータを解析した。50歳以降から10回以上の運動を報告した参加者は「歩行者」に分類され、10回未満の参加者は「非歩行者」に分類された。
運動のために歩くことを報告した人は、非歩行者と比較して、新たに頻繁な膝の痛みを発症するリスクが40%減少した。
「これらの所見は、変形性関節症のレントゲン写真の証拠はあるが、膝に毎日痛みがない人に特に役立ちます」と筆頭著者のグレース・ロー博士は述べている。「この研究は、運動のために歩くことが毎日の膝の痛みの発症を防ぐのに役立つ可能性を裏付けています。また、変形性関節症による関節内の損傷の悪化を遅らせる可能性があります。」
出典は『関節炎とリウマチ症』。 (論文要旨)
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