2022.6.9
, EurekAlert より:
食品あるいはサプリメントから1日約3gのオメガ3脂肪酸を摂取することが、血圧降下に最適である可能性が高い、という中国・澳門科技大學からの研究報告。
研究チームは、1987年から2020年に発表された全世界の71件の臨床試験の結果を分析して、18歳以上の人々の血圧とオメガ3脂肪酸(DHAまたは/およびEPA)の摂取量の関係を調べた。研究には22-86歳の約5千人が含まれた。
解析の結果、DHAとEPAを1日2-3g摂取した人は、DHAとEPAを摂取しなかった人に比べて、最高血圧と最低血圧が、平均2 mmHg低下することが明らかになった。1日3g以上のオメガ3脂肪酸の摂取は、高血圧患者においては、さらに血圧を下げる効果が期待できることも明らかになった。
「我々の研究は、EPAとDHAオメガ3脂肪酸が、特にすでに高血圧と診断されている人々の間で、高血圧を低下させることによって冠状動脈性心臓病のリスクを減らす可能性があるというFDAのガイダンスを支持するものだ。ただし、オメガ3脂肪酸の認可された健康強調表示を行うためには、FDA規制に準拠したしきい値を満たしていない」と研究者はコメントしている。
出典は『米国心臓学会雑誌』。 (論文要旨)
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