2022.5.13
, EurekAlert より: 
ADHDと情動制御不全のある子供を対象にしたランダム化臨床試験で、微量栄養素の補給は、プラセボに比べて、症状の改善が3倍(54%対18%)多く見られた、という米国オレゴン健康科学大学からの報告。
対象者の子供135人は、既知のビタミンと必須ミネラルすべてを含む微量栄養素カプセル投与群とプラセボ(偽薬)投与群にランダムに振り分けられ、8週間の介入が実施された。
参加者の4分の3が研究プロトコルを順守した。介入は忍容性が高く、微量栄養素群とプラセボ群の間で有害事象に有意差はなく、血液検査と尿検査に基づく安全性の懸念もみられなかった。
「この調査結果は、ニュージーランドで実施されたADHDの子供を対象とした微量栄養素の以前のランダム化試験の結果を再現したものであり、幅広い栄養素の補給が一部の子供に利益をもたらす可能性があることを確認しています。これらの調査結果は、ADHDおよび関連する情動制御不全の子供たちの統合的治療を求める医師や家族にガイダンスを提供する可能性があります」と研究者はコメントしている。
出典は『米国児童青年精神医学雑誌』。 (論文要旨)
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