ヨガテクニックの組み合わせは、より身体をリラックスさせストレスを軽減する効果がみられるようだ、という独ケムニッツ工科大学からのメタ統合の報告。

ヨガはしばしば、リラックスとより良い身体意識を誘導することが期待される有酸素ストレッチ運動と同等のものとみなされるが、その利点については、既に科学的に証明されている。けれども、いわゆる「スーリヤ・ナマスカラ（太陽礼拝）」あるいは呼吸法と瞑想法の組み合わせによるヨガテクニックについてはわずかな研究しかない。

カリン・マトコ博士らは、330件の先行研究をまとめた19件のメタ分析から、いわゆる「メタ統合（meta-synthesis）」を実施し、異なるヨガテクニックの組み合わせにはメリットがあることを発見した。組み合わせにより治療上または予防上のメリットがあるのだという。

「私たちが調べた研究全体でほぼ一貫して、ヨガのさまざまな要素を組み合わせるほうが良いことが示されています。ほとんどすべての場合、対象が高血圧、糖尿病またはうつ病であるかどうかに関係なく、組み合わせた介入は単純な介入よりも優れていました」とマトコ博士は語っている。身体運動と呼吸法または瞑想の組み合わせは特に効果的だったという。ただし、特殊性もあり、「たとえば、喘息の場合は、ヨガは呼吸法が含まれている場合にのみ機能します。」