2022.4.26
, EurekAlert より:
筋力トレーニングのピリオダイゼーションは、筋力の発達にはプラスの効果があるが、筋量にはプラスの効果がないようだ、というデンマーク・コペンハーゲン大学からのメタ分析。
ピリオダイズされた筋力トレーニングとは、重量負荷と繰り返し数の両方を週ごとに増やしたり減らしたりする。たとえば、ある人は、ある週により重い重量をより少ない繰り返し数で実施し、翌週はより軽い重要をより多い繰り返し数で実施する。
研究チームは、1,200人の参加者を含む35件の先行研究の系統的レビューとメタ分析を実施した結果、ピリオダイズされた筋力トレーニングは、筋力の発達には効果があるが、筋量を増やす効果はないことを発見したという。
研究者らによると、ピリオダイズされた筋力トレーニングが筋力の発達を促進できるが、筋肉量は促進できない理由についての答えは、おそらく我々の神経系に存在する。
「ピリオダイズされていないトレーニングと比較して、ピリオダイズされたトレーニングでは、人々が強くなるにつれて、神経系も訓練され、それによって筋肉を最大限に調整して活性化する能力が得られるようになる、という事実が原因である可能性が最も高いです」と主任研究者のジェスパー・ルンドバイ=ジェンセン教授は説明している。
筆頭著者のルーカス・モスガールド博士によれば、筋力トレーニングを通じて筋量を増やすためには、筋肉が疲労するまで運動し、それを十分な回数、繰り返す必要があるという。
「本研究では、筋力トレーニングは、特に筋肉を疲労させるトレーニングをするときに、筋肉の成長がもたらされることが示唆されています。そして原則として、より多くの運動はより多くの筋肉の成長につながります。」
出典は『スポーツ医学』。 (論文要旨)
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