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[病気]  心血管系アウトカムに対する塩代替物の費用対効果
2022.4.18 , EurekAlert より:   記事の難易度 2
  

食塩を、ナトリウムを減らしカリウムを加えた代用塩(塩代替物)に置き換えることは、脳卒中のリスクが高い人々の死亡や病気を防ぐ安価な方法かもしれない、という中国ジョージグローバルヘルス研究所からの研究報告。

研究チームは、2014年4月から2015年1月の間に、脳卒中の既往があるか、血圧コントロールが不十分な20,995人の成人を、中国の5つの省(河北、遼寧、寧夏、山西、陝西)の農村地帯の600の村から登録した。

介入地域の参加者には、すべての家庭料理と食品保存の要件をカバーするのに十分な代用塩(1日1人20g、無料)が提供された。それ以外の村の人々は、通常の塩を使い続けた。

ほぼ5年間の平均追跡期間中に、3,000人以上が脳卒中を起こした。代用塩を使用した地域では、脳卒中のリスクが14%減少したことを研究チームは発見したという。

この新しい分析では、研究チームは代用塩介入に関連するコストを比較検討し、脳卒中の予防とそれに伴う生活の質の向上による入院数の減少によるコスト削減と比較した。

その結果、研究チームは、代用塩置換は、代用塩価格が地域の最低価格であれば経費節約になること、最高価格であれば最大推定1.5倍まで費用対効果あり、中国で広く入手可能な代用塩の価格であれば、最大10.3倍費用対効果が高いことを発見したという。

「心血管疾患のリスクが高い患者が塩代替物を使用することは、心血管リスクを軽減するための実用的で費用対効果の高い方法であることを示しました」と主任研究者の田懋一名誉シニアフェローはコメントしている。

出典は『循環器』。 (論文要旨)      
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