2022.4.14
, EurekAlert より: 
十分な睡眠の欠如に食物への自由なアクセスが組み合わさると、カロリー摂取量が増加し、その結果、脂肪の蓄積、特に腹部内の不健康な脂肪が増加するようだ、という米国メイヨークリニックからの研究報告。
研究チームは、肥満していない健康な12名(19-39歳、うち9名が男性)を対象にランダム化対照クロスオーバー臨床試験を実施して、睡眠不足がカロリー摂取量、カロリー消費量(運動量)、体重などに及ぼす影響について検討した。
対象者は、3カ月の洗い出し期間を置いて、クロスオーバー、即ち、睡眠不足と通常睡眠の両方の条件をランダムな順番で経験した。睡眠不足は、2週間の1日4時間睡眠とし、通常睡眠は、9時間睡眠とした。
その結果、睡眠不足時に参加者は、1日300kcal多くカロリーを摂取し、たんぱく質を13%、脂肪を17%多く摂取したことが明らかになった。
また、睡眠不足は、通常睡眠時と比較して、腹部総脂肪面積の9%の増加および内臓脂肪の11%の増加につながった。
「体重の増加は非常にわずかであったため、体重測定だけでは、睡眠不足の健康影響を誤って認識したでしょう。内臓脂肪は累積的に徐々に増加するので、断続な睡眠不足の長期的な健康影響も懸念されます」と筆頭著者のナイマ・コヴァシン博士はコメントしている。
出典は『米国心臓学会誌』。 (論文要旨)
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