2022.4.8
, EurekAlert より:
植物に含まれるオメガ3脂肪酸であるα-リノレン酸(ALA)は、心臓の健康に役立ち、魚介類を食べない人の心臓病リスクを減らす可能性がある、という米国ペンシルベニア州立大学からの研究レビュー。
研究チームはこの包括的な研究レビューにおいて、クルミやアマニなど植物ベースの食品に含まれるALAの摂取によって、心血管疾患のリスクが10%低下し、致命的な冠動脈疾患のリスクは20%低下することを発見した。
元々食事中のオメガ3量が少ない人がALAを食べた時に心臓に有益なだけでなく、魚介類など他の供給源からオメガ3を摂取していて血中濃度が高い人が、さらにALAを食べた時にも有効であり、ALAは他のオメガ3と相乗的に作用する可能性もあるという。
「さまざまな理由で魚を食べない人でも、心臓病のリスクを減らすためにオメガ3を消費することは依然として重要です。そのような場合、クルミや亜麻仁といった植物ベースのALAがオメガ3の利点を提供できます」と主任研究者のペニー・クリス=イーサトン教授はコメントしている。
出典は『栄養学の進歩』。 (論文要旨)
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