2022.4.7
, EurekAlert より:
果物・野菜ではなく、穀物の食物繊維が、より低い炎症、より低い心血管系事象と関連しているようだ、という米国コロンビア大学からの研究報告。
研究チームは、心血管系健康研究に1989-1990年に登録された65歳以上の4,125名の成人(女性60%)を2015年6月まで追跡調査した。参加者は登録時に食事摂取頻度調査票に回答し、採血され炎症マーカーが測定された。
解析の結果、穀物の食物繊維だけが、一貫して炎症の低下と関連していたという。同様に、穀物の食物繊維は、心血管系事象の低下と関連していた。
「この研究の結果から、果物や野菜の繊維ではなく、穀物の食物繊維が炎症の低下に関連していることがわかりました。この研究の結果から、穀物繊維は炎症を軽減する可能性があり、将来の介入研究でテストする必要があることがわかりました」と筆頭著者のルパック・シバコティ助教授は語っている。
「さらに、私たちは、炎症が穀物繊維と心血管系疾患の間で観察された逆の関連を仲介するのにささやかな役割しか持っていないことを学びました。これは、炎症以外の要因が穀物繊維に関連する心血管系疾患の減少に大きな役割を果たす可能性があり、特定の集団の将来の介入でテストする必要があることを示唆しています。」
出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)
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