2022.3.7
, EurekAlert より:
4大陸からの約50,000人を対象とした15の研究のメタ分析は、成人の健康と長寿を最適にする1日の歩行歩数を特定するための新しい洞察を提供し、歩数が年齢によって異なるかどうかを示している。米国マサチューセッツ大学アマースト校からの報告。
この分析は、身体活動の利点についての証拠に基づく公衆衛生メッセージを開発するための努力の現れだという。頻繁に繰り返される1日1万歩のマントラは、数十年前の日本の歩数計のマーケティングキャンペーンから生まれたもので、健康影響に対する科学的裏付けがない。
マサチューセッツ大学アマースト校の身体活動疫学者 アマンダ・パルーチ助教授が率いる、健康ステップ共同研究(Steps for Health Collaborative)の国際的研究者グループは、1日により多くのステップを踏むことが早死のリスクを下げるのに役立つことを発見した。研究結果は、『ランセット公衆衛生』誌に3月2日付で公開された。
より具体的には、60歳以上の成人の場合、早死のリスクは1日あたり約6,000-8,000歩で横ばいになったという。つまり、それ以上の歩数でも長寿に追加のメリットはみられなかった。60歳未満の成人では、早死のリスクは1日あたり約8,000-10,000歩で横ばいになった。
「そう、私たちが見たのは、ステップが増加するにつれて、それが横ばいになるまでの、このリスクの漸進的な減少でした」とパルーチ助教授は言う。「そして、高齢者と若年者では異なるステップ値で横ばいが発生しました。」
出典は『ランセット公衆衛生』。 (論文要旨)
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