2022.2.28
, EurekAlert より:
移民コミュニティにおけるオンラインを使ったピア主導型介入は減量を助けるようだ、という米国メイヨークリニックによるパイロット研究の報告。
COVID-19のパンデミックの間、多くの人々の生活が混乱し、孤立が増加した。そしてその孤立とともに体重が増加した。
米国CDC(疾病管理予防センター)は、パンデミックの間に子供も大人も体重を増やしたが、肥満はCOVID-19の結果を悪化させると強調している。メイヨークリニックによる最近のコミュニティベースのパイロット研究は、コミュニティの助けと支援があれば、パンデミックの最中であっても、体重増加を防ぎ、おそらく元に戻すこともできることを示唆している。
本パイロット研究では、減量と心血管の健康の改善のための12週間の行動プログラムの実現可能性と受容性が調べられた。このプラグラムは、ミネソタ州南東部に住むソマリアとヒスパニックの移民が使用するように設計された。ピア主導型の介入が、コミュニティベースの「健康促進者」によって提供された。
パンデミックにもかかわらず、39名の参加者全員がプログラムを終了した。彼らは体重を減らし、血圧を下げ、健康行動を改善したことで、本介入を高く評価したという。本研究は、2004年に結成されたロチェスターのコミュニティ学術研究プログラムであるロチェスターヘルシーコミュニティパートナーシップの一部である。
「参加者は、血圧を大幅に下げ、身体活動を増やし、食事の質を改善しながら、平均して体重の2%を減らしました」と 筆頭著者でメイヨークリニック地域内科医の筆頭著者であるマーク・ウィーランド医師は述べている。
パンデミックが始まる直前に開始されたこの研究は、参加者が体重の3%を失うのを助けることを目的としていた。パンデミックの影響にもかかわらず、著者らは、参加者が、他の心血管指標の大幅な改善とともに体重減少を達成したと述べている。
「困難な時期でした。予期せぬ困難にもかかわらず人々がプログラムを順守して成功したという事実は、健康的な行動と健康的なコミュニティを促進するソーシャルネットワークの力を物語っています」とウィーランド医師は言う。
本研究は、ピア主導型のコミュニティベースのモデルが介入の成功に貢献したことを示すものだという。
「同じ言語を話し、私たちを理解できること-それが最も大きいことだと思います。誰か(健康増進者)があなたのライフスタイル、コミュニティ、言語を知っているなら、彼らはあなたの文化を理解します」と参加者の一人は語っている。
研究チームは、移民は一般の人々よりも健康的な体重で米国に到着することが多いが、これらの利点は時間とともに消えていくと指摘している。過去の研究は、文化的に調整された介入が必要であることを示唆している。この研究では、著者らは、ロチェスターヘルシーコミュニティパートナーシップのようなコミュニティと学術のパートナーシップが、この作業を実行するのに理想的な位置にあると主張している。
「コミュニティと学術のメンバーが研究と介入の開発のすべての段階で公平に提携するとき、それは文化的に適切な方法で健康行動のルーツに取り組むことによって健康増進の関連性を高めます」と メイヨークリニック感染症の医師で主任著者のイレーヌ・シア医師は語っている。
さらなる研究が必要であるとして、コミュニティと学術パートナーは、次のステップとしてランダム化臨床試験を開始したとのことである。
出典は『米国健康増進学雑誌』。 (論文要旨)
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