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[運動]  運動する時間がない? 1日3秒でいかが?
2022.2.17 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

ウェイトリフティングを1日数秒行うと、筋力にプラスの影響を与える可能性がある、という豪州エディスコーワン大学(ECU)からの研究報告。

新潟医療福祉大学(NUHW)の研究者らとの共同研究で、39人の健康な大学生が4週間にわたって週5日、1日3秒間、最大努力で1回の筋収縮運動を行った。

参加者は、最大の努力で等尺性、同心性、または偏心性の上腕二頭筋カール(以下の定義を参照)を実行し、研究者は4週間の実施期間の前後に筋肉の最大随意収縮強度を測定した。

等尺性、同心性、偏心性。これらの3つの分類は、活性化されたときに筋肉が何をしているかに関連している。等尺性収縮は、筋肉が負荷の下で静止しているとき、同心性は、筋肉が短くなっているとき、偏心性は、筋肉が長くなっているときである。

別の13人の学生は、同じ期間に運動を行わずに前後で測定を行った。

4週間後に偏心上腕二頭筋カールを行ったグループでは筋力が10%以上増加した。他の2つの運動グループでは筋力の増加は限定的だったという。

運動なしのグループでは筋力の増加は見られなかった。

主任研究者でECU医学健康科学部の野坂和則教授は、この結果は人々が彼らの筋力を改善するために運動するのに膨大な時間を費やす必要がないことを示唆するものだと語っている。「この研究結果は、ごく少量の運動刺激(4週間で60秒でも)が筋力を高める可能性があることを示唆しています。」

「多くの人は、運動に多くの時間を費やす必要があると考えていますが、そうではありません。短くて質の高い運動は、それでもあなたの体に良い可能性があり、すべての筋肉の収縮が重要です。」

本研究では、3つのリフティング方法すべてが筋力にいくらかの利点をもたらしたことが示されたが、偏心収縮は簡単に最良の結果をもたらした。

同心性グループは、等尺性強度がわずかに(6.3%)改善したが、他の場所では改善が見られなかった。等尺性グループは、偏心強度(7.2%)の増加のみが見られた。偏心グループでは、3つの測定すべてで強度が大幅に向上した。同心は12.8%、等尺性は10.2%、偏心は12.2%増加した。

「偏心収縮の強力な効果を支えるメカニズムはまだ明らかではありませんが、1日3秒の最大偏心収縮だけが比較的短期間で筋力を改善するという事実は健康とフィットネスにとって重要です」と野坂教授は述べている。

出典は『スカンディナヴィアスポーツ医科学雑誌』。 (論文要旨)      
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