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[病気]  体脂肪が多いのは、思考力と記憶力が低下するリスク因子
2022.2.10 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

体脂肪が増えることは、成人の認知機能の処理速度の低下などのリスク因子であるようだ、というカナダ・マクマスター大学などからの研究報告。

心血管系疾患のリスク因子(糖尿病や高血圧など)や血管の脳損傷を考慮に入れても、体脂肪と低い認知スコアとの関連は残っていたという。これは、過剰な体脂肪を認知機能の低下に結びつける、まだ確認されていない他の経路の存在を示唆している。

研究チームは、2つのコホート(Canadian Alliance for Healthy Hearts and Minds (CAHHM) および PURE Mind- a sub-study of the large, international Prospective Urban Rural Epidemiological (PURE) 研究の参加者データを分析した。

参加者の年齢は30歳から75歳で、平均年齢は約58歳だった。56%強が女性だった。彼らは皆、カナダかポーランドのどちらかに住んでいた。大多数は欧州出身の白人であり、他の民族的背景を持つ者は約16%だった。既知の心血管疾患を持つ個人は除外された。

9,166人の参加者が生体電気インピーダンス分析で総体脂肪が評価された。また、6,733人が磁気共鳴画像法(MRI)を受けて、内臓脂肪として知られる臓器の周りに詰まった腹部脂肪を測定した。MRIは血管の脳損傷(脳への血流の減少によって影響を受ける脳の領域)も評価した。

「私たちの結果は、体脂肪が多くなり過ぎるのを防いだり減らすための戦略が認知機能を維持する可能性があることを示唆しています」と筆頭著者のソニア・アナンド教授は述べている。「体脂肪の増加の影響は、糖尿病や高血圧などの心血管系のリスク因子および脳血管損傷の影響を調整した後も持続しました。これは研究者に、過剰な脂肪を認知機能の低下に結びつける別の経路の検討を促すものです。」

「この研究は、良好な栄養と身体活動が認知症を予防する方法の1つは、健康的な体重と体脂肪率を維持することである可能性があることを示唆しています」と共著者のエリック・スミス准教授は述べている。

出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)      
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