2022.2.4
, EurekAlert より:
ユーザーに直接フィードバックを提供するフィットネスアプリやウェアラブルアクティビティトラッカーなどの身体活動モニターは、成人の活動レベルを高めるのに役立つようだ、というデンマークからの研究報告。
影響は小から中程度であり、1日あたり1,235の追加ステップ、1週間あたり中程度から活発な身体活動のほぼ50分に相当し、証拠の確実性は低から中程度の範囲だった。けれども、研究チームは、この調査結果が、これらのデバイスが、推奨される活動レベルを満たしていないときに役立つ可能性があることを示唆しているという。
現代の身体活動監視装置は人々の行動を変える可能性があるが、それらの有効性を調べた研究はしばしば異なる結論に達していたという。
この不確実性に対処するために、デンマークの研究チームは、身体活動モニターからフィードバックを受け取った成人の活動レベルを、フィードバックが提供されていない対照介入と比較する試験についてデータベースを検索した。
その結果、主に健康な18-65歳の16,743人を対象とした121件のランダム化比較試験を発見したという。ほとんどの試験は欧州(31%)または北米(40%)で、介入期間の中央値は12週間だった。研究参加者の年齢の中央値は47歳で、男性よりも女性(中央値77%)の割合が高かった。
全体として、介入は身体活動に中程度の影響(1日あたり1,235歩に相当)、中程度から激しい身体活動にわずかな影響(1週間に48.5分に相当)、座位中心時間にわずかな影響(1日あたり9.9分に相当)を示したという。
すべての結果について、フィードバックを提供した身体活動モニターは、フィードバックを提供しなかったモニターよりも効果的だった。
研究チームは、含まれている試験のデザインと方法にばらつきがあることを認め、その結果は低所得国には適用できない可能性があると述べている。
とはいうものの、研究チームは、これが、さまざまな集団とさまざまなタイプの身体活動モニターにわたる証拠の全体を要約した最初の系統的レビューであると附言している。
したがってこの研究は、「大規模で実行可能でスケーラブルな介入が緊急に必要なときに、身体活動モニターを使用して身体活動を強化し、中程度から激しい身体活動を行うための証拠を提供する」と述べている。
出典は『英国医学雑誌(BMJ)』。 (論文要旨)
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