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[病気]  心臓に良いことは脳に良いこと
2022.2.3 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

心臓病を世界の主要な死因にするのに寄与している同じリスク因子は、脳卒中、アルツハイマー病、認知症などの脳疾患の世界的な蔓延にも影響を及ぼすようだ。米国心臓協会の心疾患・脳卒中統計がアップデートされた。専門家によると、健康的な体重を維持し、血圧を管理し、心臓に健康的なその他の生活習慣に従うことで、脳の健康をサポートすることもできるという。

脳卒中や心血管系疾患の後には、認知機能の低下や認知症がしばしばみられ、脳の健康低下を示唆している。逆に心血管系の健康維持は、健康的な加齢と認知機能の保持に関連していることが示されている。

「脳疾患の世界的な割合は、心臓病を急速に上回っています。アルツハイマー病やその他の認知症による死亡率は、心臓病による死亡率と比較して、過去10年間で2倍以上増加しました。これは、私たちが対処しなければならないことです」と米国心臓協会の前会長でコロンビア大学教授のミッチェル・S・V・エルキント医師は語っている。「私たちは、認知症のあるものがどのように加齢に関連しているか、そしてあるものはどのように血管の健康の悪化に関連しているかをより多く学んでいるところです。多くの研究が心臓の健康を改善する助けになる同じ健康的な生活習慣が脳の健康を維持し改善さえすることを示しています。血管疾患のリスク因子を減らすことで人々がより長く健康に心臓や脳の疾患なしに生きる助けになることがますます明らかになっています。」

心血管疾患があると、脳疾患を発症する可能性も高くなることが種々の研究から示唆されている。

●4つの縦断研究のメタアナリシスでは、心不全はほぼ2倍の認知症リスクと関連していた
●ARIC神経認知研究(参加者12,515人、平均年齢57歳、黒人参加者24%、女性56%)では、心房細動は20年間でより大きな認知機能低下と認知症に関連していた
●10件の前向き研究(24,801人の参加者を含む)のメタアナリシスでは、冠動脈疾患は、認知症、認知障害、認知機能低下などのリスクが40%増加することに関連していた

「心血管疾患と同様に、アルツハイマー病、認知症、その他の認知症は、世界中で多大な感情的および経済的負担となっています」米国心臓協会の統計アップデートグループの座長でハーバード大学医学校の助教授であるコニー・W・ツァオ医師は述べている。「脳の健康に関する章は、新たに追加された重要な章でした。私たちが収集したデータは、心臓の健康と脳の健康との強い相関関係を明らかにし、容易に語れる物語になっています。心臓に良いことは脳に良いことなのです。」

出典は『循環器』。 (論文要旨)      
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