2022.1.25
, EurekAlert より:
緑色地中海ダイエットは、加齢に伴う神経変性を遅らせる働きがあり、それは部分的にはポリフェノールのおかげかもしれない、というイスラエル・ネゲヴ・ベン・グリオン大学からの研究報告。
研究チームは、31-82歳の男女284人(男性88%)をランダムに3群に分け、18カ月にわたって各々(1)健康的な食事ガイドラインダイエット群、(2)地中海ダイエット群、(3)緑色地中海ダイエット群を提供した。地中海群にはポリフェノールが豊富なクルミが追加された。緑色地中海群には、さらに高ポリフェノールの野菜・果物と、緑茶3-4杯、マンカイウキクサ青汁1杯が追加された。3群とも、有酸素運動プログラムに無料で参加した。
試験の結果、両方の地中海ダイエット群で、脳萎縮の有意な低減がみられたという。特に50歳以上の参加者では、緑色地中海ダイエット群でより大きな低減が観察された。
「緑色地中海ダイエットの加齢に伴う脳萎縮への有益な効果は、ポリフェノールによって部分的に説明される可能性がある。ポリフェノールは血液脳関門を通過し、神経炎症を減らし、海馬の細胞増殖と神経新生を誘導する可能性がある」と研究者はコメントしている。
この研究は、ドイツ研究振興協会(DFG)(プロジェクト番号209933838-SFB 1052; B11)、イスラエル保健省助成金87472511、イスラエル科学技術省助成金3-13604およびカリフォルニアクルミ委員会からの助成を受けている。
研究の設計、実施、または分析のどの段階にも資金提供者は関与せず、公表前に研究結果にアクセスすることはできなかった。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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