2022.1.14
, EurekAlert より:
老化の否定的な側面にこだわることは、身体の健康とストレスに対応する能力に否定的な影響をおよぼす可能性があるようだ。米国オレゴン州立大学の報告。
歳を重ねるにつれ、人は老化が自分のエネルギー、身体の健康、認知的幸福にどう影響するかを考えるようになる。
研究チームは、100日間にわたる中高齢者(52-88歳)105人の毎日のオンライン調査データを使用して、老化に肯定的な自己認識を報告した人々は、老化を否定的に感じた人々と比較して、ストレスの身体的影響が少ないことを発見したという。
平均して、より高いストレスは、老化の悪い自己認識および悪い健康状態に関連し、一方、老化の肯定的な自己認識は良い健康状態に関連していた。
老化に否定的な自己認識を持つ個人は、通常より多くストレスを報告した日に、老化に肯定的な自己認識を持つ個人に比べて、ほぼ3倍多くの身体症状を報告したという。言い換えれば、老化の肯定的な自己認識は、ストレスの健康影響に対する保護効果を持っていた、ということだと研究チームは述べている。
「これらのことは、長期的にだけでなく、私たちの日常生活においても、私たちの健康と幸福にとって本当に重要です」と筆頭著者のダコタ・ウィッツェル博士候補生は述べている。「身体症状を報告する可能性は、あなたが老化のより良い自己認識を持っているとき、平均して大幅に減少します。老化のより良い自己認識は、あなたが実際のどれくらいのストレスを抱えているか、あるいはそう感じているかに関係なく、あなたの健康に良いものなのです。」
出典は『老年医学雑誌シリーズB:心理科学と社会科学』。 (論文要旨)
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