2022.1.5
, EurekAlert より:
超加工食品の深刻な健康影響に関する強力なエビデンスにもかかわらず、巧妙な業界のマーケティング戦術により、そのリスクが暗闇に包まれており、人々が騙されている可能性が高いことから、タバコのようなますます強力な健康警告が必要だ、と公衆衛生の専門家らは主張している。
超加工食品は工業的に製造され、塩分、砂糖、飽和脂肪が多く、保存期間が長いパッケージ食品の形態をもつものが多い。
高所得国で消費される総カロリーの半分以上が超加工食品からであり、低中所得国でも急速に伸びているが、結果として、何十億もの2型糖尿病、心臓病、脳卒中、うつ病、そして死亡のリスクを高めている。
けれども、これらの製品は、著者らによれば「業界の数十年に及ぶマーケティングの結果」として、欲求を満たし美味しくて喜ばしいなどの前向きな感情にも関連している。
そこで、業界がブランドを構築したように、公衆衛生学は「超加工」という言葉に意味を構築する必要がある、と著者らは言う。そこで学ぶべきはタバコ規制であり、これらの製品の本質と消費者の健康に対する迫り来る脅威を明らかにする一般の認識とキャンペーンを構築することから始める必要がある。
超加工食品を深刻な健康障害に直接結びつける公教育に加えて、超加工警告ラベルをパッケージに組み込むことがいっそうの強化につながるであろう。
出典は『BMJグローバルヘルス』。 (論文要旨)
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