2021.12.27
, EurekAlert より: 
南カリフォルニアの「女性、乳児、子供のための特別補足栄養プログラム(WIC)」参加者の間で、COVID-19のパンデミックの間、1、3、および6か月時における完全母乳児の割合が大幅に減少した、という米国カリフォルニア州立大学からの研究報告。
母乳哺育教育は、WICプログラムの柱の1つであり、適切な授乳トレーニングを受けたスタッフがいる。COVID-19の大流行の間、WICサービスは対面ではなくリモートで提供されるようになった。
研究チームは、米国ロサンゼルス郡の病院で、2020年3月以前に生まれた1,740名と以後に生まれた686名を比較した。
その結果、完全母乳率は、1ヶ月時点で41.79%から28.09%に大幅に低下したことがわかった、3か月時点では、28.51%から18.06%に、6か月時点では15.66%から10.38%にそれぞれ低下した。
「母乳育児のサポートはWICプログラムの優先事項である」と研究チームは述べている。「しかし、パンデミックによるリモートサービス提供への移行とそれに対応するWICサービスのライブサポートの減少は、2020年の母乳育児率の低下と早期離乳の増加を説明する可能性がある。別の考えられる説明は、新しい親が受け取ったCOVID-19と母乳育児の安全性に関する一定しないメッセージである。」
「これらのデータは、COVID-19パンデミックが乳児の健康に及ぼした破壊的な悪影響と、私たちの健康と社会システムが基本的な公衆衛生慣行を再確立する上での問題点を明らかにしている」と掲載誌編集長のアーサー・アイデルマン医師はコメントしている。
出典は『母乳哺育医学』。 (論文要旨)
|