2021.12.20
, EurekAlert より:
食事摂取は、COVID-19陽性患者の重症度に関連するかもしれない、というメキシコ・グアダラハラ大学医学部からの研究報告。
食事関連疾患とCOVID-19の関連性が示唆されている。肥満はCDCによって重症化のリスク因子として特定されている。
研究チームによれば、COVID-19に対するワクチン接種は不可欠であり、ワクチンは安全で効果的であることが証明されていて、防御の第一線として推進されるべきである。けれども、予防としての食事療法への注意がほとんど欠けていることから、緩和要因として、COVID-19に対する食事の影響を注意深く調査する必要があるという。
研究チームは、成人外来患者におけるCOVID-19症状の重症度と習慣的な食物摂取との関連を調査した。この研究は、COVID-19が疑われる236人の患者を対象に実施され、103人がSARS-CoV2陽性だった。習慣的な食物摂取頻度質問票は、COVID-19検査前の3か月間の成人の食事摂取量に関する情報を収集するために設計された。
データ解析の結果、「マメ科植物」、および「穀物、パンおよびシリアル」食品群の習慣的な摂取量が増加したCOVID-19陽性の患者は、全体的な症状の重症度が低下したことが示されたという。
「この研究はほんの始まりに過ぎず、サンプルサイズは比較的小さめです。しかし、そのような研究でさえ、食事療法の効果がいかに重要であるかを示しています。この研究は、ワクチン接種への本質的な重要性を否定するものではありません。むしろ、食事管理がCOVID-19の負担を軽減するためのワクチン接種にどのように役立つかを示すものといえるでしょう」と責任著者のクラウディア・レルマ博士はコメントしている。
出典は『BMJ栄養、予防、健康』。 (論文要旨)
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