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[子供]  植物ベースのハンバーガーのたんぱく質の質とは
2021.12.17 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

ブタで測定すると動物性ハンバーガーの方が植物性ハンバーガーよりもDIAASが高いようだ、という米国イリノイ大学からの研究報告。

植物ベースのハンバーガーは、動物ベースのハンバーガーに匹敵するたんぱく質を約束することがしばしばあるが、現在の栄養表示でたんぱく質が表現される方法(グラムで表される単一の一般的な値)は誤解を招く可能性がある。人体は「たんぱく質」そのものを使わないからだ。

約10年前に国際連合食糧農業機関が開発した「消化性必須アミノ酸スコア(DIAAS)」は、必須アミノ酸の消化性に焦点をあてた新しいたんぱく質の評価基準である。

研究チームは、10頭の雌ブタを用いて、6種類の実験食を各々9日間摂取させた。6種類の内訳は、80%の赤身(Lean)牛肉バーガー、93%の赤身牛肉バーガー、80%の赤身豚肉バーガー、Impossibleバーガー(大豆ベース)、Beyondバーガー(エンドウ豆ベース)、またはバーガーバンズを唯一の粗たんぱく質およびアミノ酸として含む食事だった。3種類の付加的食事は、80%牛肉、豚肉またはImpossibleバーガーのバンズの組み合わせをベースにしていた。食事のDIAASは、6カ月児-3歳児のためと3歳児以上のためのものが計算された。

93%赤身牛肉バーガーと豚肉バーガーのDIAASが、両方の年齢層で、植物ベースのバーガーよりも優れていた。80%赤身牛肉バーガーのDIAASは、6カ月児-3歳児において植物性バーガーよりも優れており、3歳児以上においてBeyondバーガーよりも優れていた。測定されたDIAASと予測されたDIAASの間に違いは見られなかった。

「動物性バーガーのたんぱく質の品質は、植物性バーガーのそれよりも優れている。ただし、3歳児以上が対象の場合、Impossibleバーガーのたんぱく質の品質は、80%赤身牛肉バーガーに匹敵する。個々の食品から得られたDIAASは混合食において相加的だった。」と研究チームは結論付けた。

出典は『欧州栄養学雑誌』。 (論文要旨)      
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