2021.12.14
, EurekAlert より:
コーヒーや紅茶の摂取は、脳卒中や認知症の低いリスクと関連付けられるようだ、という中国・天津医科大学による50-74歳の健常者を対象にした研究。コーヒーの摂取は、脳卒中後の認知症のリスクの低下とも関連していたという。
研究チームは、英国バイオバンクから365,682人の参加者データを解析した。2006年から2010年の間に募集され、2020年まで追跡された参加者は、開始時に、コーヒーと紅茶の摂取量を自己申告した。研究期間中に、5,079人の参加者が認知症を発症し、10,053人が少なくとも1回の脳卒中を経験した。
解析の結果、1日に2-3杯のコーヒーまたは3-5杯の紅茶または4-6杯のコーヒーと紅茶を組み合わせて飲んだ人が、脳卒中や認知症の発生率が最も低かったことが明らかになった。コーヒーと紅茶を飲まない人と比べて、1日に2-3杯のコーヒーと2-3杯の紅茶を飲んだ人は、脳卒中のリスクが32%低く、認知症のリスクが28%低かった。さらに、コーヒーと紅茶を組み合わせて摂取することは、低い虚血性脳卒中と血管性認知症に関連していた。
コーヒーを単独または紅茶と組み合わせて摂取することは、脳卒中後の認知症のリスクの低下とも関連していた。
「我々の調査結果は、コーヒーと紅茶を別々にまたは組み合わせて適度に摂取すると、脳卒中や認知症のリスクが低くなることを示唆している」と研究者はコメントしている。
出典は『プロス医学』。 (論文要旨)
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