2021.12.13
, EurekAlert より:
定期的に運動するヒトは肺炎の発症と死亡リスクが低いかもしれない、という英国ブリストル大学からの研究報告。
研究チームは、定期的な身体活動と肺炎のリスクについて、少なくとも1年間の追跡調査を伴う関連研究の系統的レビューとメタ分析を行った。1,044,492名の参加者と7,681件の症例を含む10件の前向きコホート研究が条件に合致した。
最も身体的に活発な群は、最も身体的に活発でない群と比較して、肺炎の相対リスクが0.69であり、肺炎関連死の相対リスクは0.64であったという。
「我々の研究では、肺炎を予防するために不可欠な身体活動の量と強度を特定できなかったが、結果のいくつかは、週に1回30分間歩くと、肺炎による死亡を防ぐ効果があることを示唆している」と筆頭著者のセトール・クヌトソール博士はコメントしている。
「定期的な身体活動を行うことで、特に高齢者や基礎疾患のあるリスクのあるグループで、COVID-19などの呼吸器疾患のリスクを減らすことができるだろう。」
ただし、研究は原因と結果を証明しておらず、実証された関連が因果関係にあるかどうかを示すためにさらなる研究が必要である。また、肺炎または肺炎関連の死亡の予防に不可欠な身体活動の量と強度を確認するために、追加の作業を実行する必要がある。
また、定期的な運動は自己申告であるため、値にバイアスがかかる可能性がある。今後の研究では、加速度計または歩数計を使用して身体活動を正確に評価することに焦点を当てる必要があるとしている。
出典は『高齢科学』。 (論文要旨)
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