2021.12.10
, EurekAlert より:
ブドウの摂取には、腸内細菌の多様性を増加させ、コレステロールを大きく減少させる効果がみられるようだ、という米国カリフォルニア大学などからの研究報告。
研究チームは、21-55歳の対象者19名に二相型介入研究を実施した。第一相で、参加者は低食物繊維、低ポリフェノール食を4週間摂取した。その後第二相において4週間粉末化ブドウ(1.5カップ相当)を摂取した。
その結果、ブドウの摂取によって、腸内細菌叢の多様性が大幅に増加した。特にグルコースと脂質代謝に有益な細菌であるAkkermansiaが上昇したという。またコレステロールが大幅に低下した。血中総コレステロールは6.1%、LDL- コレステロールは5.9%低下した。コレステロール代謝に関連する胆汁酸も40.9%減少した。中性脂肪と体組成には変化は見られなかった。
「粉末ブドウの摂取は、有意に腸内細菌叢およびコレステロール/胆汁酸代謝に影響を及ぼす」と研究チームは結論付けた。
出典は『栄養素』。 (論文要旨)
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