2021.12.7
, EurekAlert より: 
50代以上の睡眠不足は、加齢に対する否定的な認識と関連しており、それは身体的、精神的、認知的健康に影響を与える可能性があるようだ、という英国エクセター大学からの研究報告。
自分の睡眠を最悪と評価した人々はまた、歳をとったと感じており、自分の身体的および精神的な加齢をより否定的にとらえる傾向が高かったという。
研究チームは、PROTECT研究の参加者で50歳以上(平均66.1歳)の4,482人を調査した。
その結果、睡眠の質の低下、目覚め後の覚醒の低下、睡眠の満足度、睡眠の深さ、早朝覚醒の頻度の増加、入眠の困難、夜間の覚醒回数の増加、夜間の睡眠時間の短縮、日中の睡眠時間が長くなることによって、調査時とフォローアップ(1年後)時で、加齢に伴う負の変化に対する意識が高まることが予測されたという。
「人々が加齢についてより否定的になる理由を理解することは、加齢研究における未解決の問題である。我々の調査によると、睡眠が悪い人は歳をとっていると感じ、加齢についてより否定的な認識を持っているようだ。これはさらに検討を要する課題である。否定的な思考が両方に影響を及ぼしているということなのかもしれない。だが、睡眠障害に対処することが、加齢のより良い認識を促進する可能性はあり、それ以外の健康利益をもたらす可能性もある」と筆頭著者のセレナ・サバティーニ博士はコメントしている。
出典は『行動睡眠医学』。 (論文要旨)
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