2021.12.3
, EurekAlert より:
抗炎症性の食品が豊富な食事をしている高齢者は認知症になりにくいかもしれない、というギリシャ・アテネ大学からの研究報告。
研究チームは、認知症のない平均年齢73歳のギリシャ人1,059名を対象に食物摂取頻度調査を行い、前月に食べた食品の炎症スコア(体内炎症を促進する可能性の高さを点数にしたもの)を算出した。その後平均3年間の追跡調査で、62名(6%)が認知症と診断された。
年齢、性別、学歴などの因子の影響を調整(排除)して解析した結果、食事の炎症スコアが1ポイント増加するごとに、認知症の発症リスクが21%高まることが明らかになったという。
「我々の結果は、認知症を予防するために、適切な食事を摂ることも重要性を示している」と研究者はコメントしている。ただし、追跡期間が3年というのは極めて短いので、より長期にわたる研究が必要だろうとしている。
出典は『神経学』。 (論文要旨)
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