2021.11.30
, EurekAlert より: 
更年期の好ましくない代謝変化は、身体的に活発な生活習慣によって緩和される可能性があるようだ、というフィンランド・ユヴァスキュラ大学からの研究報告。特に身体活動は血圧上昇を軽減するという。
研究チームは、「筋肉アポトーシスのエストロゲン制御(ERMA)」研究および「エストロゲン、マイクロRNA、代謝障害リスク(EsmiRs)」研究の参加者298名(48-55歳)を平均3.8年追跡調査した。
閉経状態の変化に基づいて女性を3群に分けたところ、追跡期間中にすべての群でいくつかの代謝指標が悪化したという。けれども身体的に活動的な生活習慣が、更年期女性の代謝リスク因子の蓄積を予防する可能性が示唆されたという。たとえば、よりアクティブな参加者は、LDLが低く、HDLが高く、体脂肪量と腹囲が低かった。さらに、身体的に活動的な生活習慣は、閉経期の収縮期血圧の上昇を緩和するのに効果的であることが示唆された。
「女性は閉経後数十年生きることができるため、代謝の悪化の背後にある要因を理解することが重要だ。我々は、年齢は似ているが閉経状態が異なる女性を追跡することにより、閉経期のホルモンの変化によって引き起こされる変化を、加齢に伴う代謝の健康の悪化から分離することができた」と共同研究者のハンナ・カーリナ・ジュッピ博士はコメントしている。
出典は『国際肥満学雑誌』。 (論文要旨)
|