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[栄養]  英国では、この10年で植物性代替食品の消費量が倍増
2021.11.18 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

植物ベースのミルク、ビーガンソーセージ、野菜バーガーなどの植物ベースの代替食品を食べたり飲んだりすることを報告している英国人の割合は、2008-2011年と2017-2019年の間にほぼ2倍になったようだ、という英国ロンドン大学衛生熱帯医学大学院などからの研究報告。

この研究は、オックスフォード大学と協力してロンドン大学衛生熱帯医学大学院が主導したもので、英国における植物ベースの代替食品(PBAF)の消費傾向の最初の分析であるという。

英国人15,000人以上(年齢1.5歳以上)からの傾向は、国民食事・栄養調査2008-2019のデータをもちいて分析した。研究チームは、植物ベースの代替食品を食べたり飲んだりしたと報告した人々の割合が、調査期間中に6.7%から13.1%にほぼ倍増したことを発見した。

最大の増加は、ジェネレーションY(11-23歳)、ミレニアル世代(24-39歳)、および肉の摂取量が少ないと報告していた世代の間で報告された。女性はまた、男性よりも植物ベースの代替食品の摂取を報告する可能性が46%高かった。

すべての植物ベースの代替食品の中で、植物ベースのミルクが英国人の間で最も人気があり、2008-2011年の2.3%と比較して2018-2019年に植物ベースのミルクを摂取すると報告しているのは約13人に1人(7.4%)であることがわかった。

ビーガンチーズやヨーグルトなど、他の乳製品の植物ベースの代替品の摂取は、もっとゆっくりとしたペースで進んでいることが示され、2018-2019年にそのような製品を摂取したと報告したのは、回答者のわずか1.2%であったという。

研究チームは、本研究が、植物ベースの代替食品が肉や乳製品からの食事の変化に重要な役割を果たし、英国の食事でかなりの位置を占める可能性が高いことを示唆しているとしている。しかし、これらの代替品がどれほど健康的で持続可能であるかは不明であるため、チームはこれらの食品への移行を戦略的に促進する必要があるかどうかを確認するための緊急の研究が必要だとしている。

「欧州の多くの国の人々の肉の摂取量を減らす意欲は、過去10年間で急速に高まっている。残念ながら、これは必ずしも実際の食事の変化につながるとは限らない。植物ベースの代替食品は、肉の消費量を減らしたいが日常生活に適合させるのは難しいと感じている人々にとっての足がかりになる可能性がある。本研究は、ますます多くの人々がこの方法によって、植物ベースの食事をさらに増やすという目標を達成していることを示している」と主任研究者のポーリーン・シールビーク博士はコメントしている。

著者らは、食事日記が思い出し法よりも正確であるという利点を提供する一方で、過少報告が発生する可能性があることなど、研究の限界を認めている。データ分析の制限により、デザート、焼き菓子、スナックなどの多くの食品も除外された。したがって、一部の食品グループ、特に乳製品や牛乳の消費量は過小評価されているという。

出典は『トータル環境科学』。 (論文要旨)      
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