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[休養]  午後10時:あなたの心にベストなベッドタイム?
2021.11.16 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

午後10時から午後11時の間に就寝すると、より早い時間またはより遅い時間の就寝に比べて心臓病を発症するリスクが低くなるかもしれない、という英国エクセター大学からの研究報告。

「身体には概日リズムと呼ばれる24時間の内部時計があり、身体的および精神的機能を調節するのに役立っている」と主任研究者のデビッド・プランス博士は語っている。

「我々の研究から因果関係を結論付けることはできないが、結果は、就寝時刻が早いまたは遅いと体内時計が乱れ、心血管の健康に悪影響を与える可能性が高いことを示唆している。」

研究チームは、成人の大規模なサンプルにおいて、自己申告ではなく客観的に測定された入眠との関連を調査した。調査には、2006年から2010年の間に採用されたUKバイオバンクの88,026人の個人が含まれていた。平均年齢は61歳(43-79歳)で58%が女性だった。手首に装着した加速度計を使用して、入眠と起床時間に関するデータを7日間にわたって収集した。参加者は、人口統計、生活習慣、健康および身体的評価とアンケートに回答した。その後、心臓発作、心不全、慢性虚血性心臓病、脳卒中、および一過性脳虚血発作を含む心血管疾患の新規発症について追跡調査された。

5.7年間の平均追跡期間中に、3,172人の参加者(3.6%)が心血管疾患を発症した。発生率は、睡眠時間が深夜以降の患者で最も高く、入眠が午後10時から10時59分である患者で最も低かったという。

研究チームは、年齢、性別、睡眠時間、睡眠の不規則性、自己申告のクロノタイプ(早起き型または夜更かし型)、喫煙状態、BMI、糖尿病、血圧、血中コレステロールおよび社会経済的状態を調整後の入眠と心血管イベントとの関連を分析した。

午後10時から10時59分までの入眠と比較して、深夜以降の入眠で25%、午後11時から11時59分で12%、 午後10時前で24%、それぞれ心血管疾患のリスクが高かった。性別によるさらなる分析では、心血管リスクの増加との関連は女性でより強く、午後10時前の入眠のみが男性で有意なままだったという。

「我々の研究によると、睡眠をとるのに最適な時間は体の24時間周期の特定の時点であり、逸脱は健康に有害である可能性がある。最も危険な時間は真夜中以降だった。おそらく体内時計をリセットする朝の光を見る可能性が低くなるためだろう」とプランス博士はコメントしている。

出典は『欧州心臓雑誌』。 (論文要旨)      
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