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[女性]  妊娠糖尿病の経験者に5:2ダイエット
2021.11.4 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

乳幼児を抱える忙しいママでも、比較的取り組みやすい?間欠的なダイエット法が通常のダイエットと同様に体重が減り易かったという。糖尿病発症予防のために減量が望まれる、過体重で妊娠糖尿病を経験した女性を対象にした南オーストラリア大学の研究。

世界全体で、妊婦の5人に1人が経験する妊娠糖尿病は、後年に2型糖尿病を発症するリスクが10倍にものぼるとされ、過体重が併存する場合はさらにリスクが高くなる。2型糖尿病は生涯に渡って続き、心臓病やがんなどの慢性疾患につながる可能性がある。

この研究では、妊娠糖尿病の経験者で過体重の女性121人を対象に、2群に分けてそれぞれ12か月に渡るダイエットにチャレンジしてもらった。ダイエットの内容は
@5:2ダイエット(通常の食事を5日間、1日あたり500kcalの食事を2日間)
A継続的なエネルギー制限ダイエット(1日あたり1500kcal)
のいずれかとした。

結果、両群ともに、週あたりのエネルギーを約25%低減することができており、おおむね減量も同様にできていた(群間で有意差は見られなかった)。HbA1cや空腹時血糖・血漿インスリン、HOMA-IRおよび糖負荷試験(2時間値)といった生態学的指標にも両群で有意差はみられなかった。

この研究の筆頭著者であるグレイ博士は、今回の発見は減量を望む女性に大いに歓迎されるだろうとし、次のように述べている。

「妊娠糖尿病は豪州で最も急速に増えているタイプの糖尿病であり、妊娠の15%に影響を及ぼします。妊娠糖尿病をコントロールするには、健康的な食事と定期的な身体活動が推奨されます。減量と糖尿病予防の最も一般的な戦略としては、継続的なエネルギー制限ダイエット(25〜30%のカロリー制限食)です」

「しかし問題は、新米ママたちがしばしば自分自身のことを後回しにすることです。彼女たちは雑務や家庭を上手く回すために奮闘しています。したがって、減量に関しては、多くの人がきちんと低カロリー食を守るのが難しいと感じています」

「5:2ダイエットはそれほど大変な選択肢とはならないと思われます。2日間、カロリーを削減するだけなので、一定の管理を必要とする継続的な低カロリーの食とは対照的に、順守するのが簡単だと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか」

「もちろん、この種の食事療法を開始する前に、それが自分に適していることを確認するために、健康の専門家にアドバイスを求める必要があります」。

出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)      
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