2021.10.15
, EurekAlert より:
アクティブなビデオゲームは、トレッドミルでのジョギングなどの従来のエクササイズと同様に、体にプラスの健康効果をもたらすかもしれない、というブラジル・サンフランシスコバレー連邦大学などからのランダム化クロスオーバー臨床試験の報告。
研究チームでは、これらのゲームが、アクティブな状態を維持するためのより楽しい方法として、1型糖尿病患者によって使用される可能性があると述べている。
ビデオゲームに費やされる座位スクリーン時間は、肥満、高血圧、糖尿病の原因と非難されることがしばしばあるが、本研究は、特定のビデオゲームがプレーヤーの活動を促進する可能性があることを示唆している。
研究チームは、ゲーマーが身体の動きを使用してゲームを制御し、ポイントを獲得する「アクティブな」ビデオゲーム(エクサゲーム)の生理学的効果を調査するためにランダム化試験を実施した。
10名の1型糖尿病患者を対象に、アクティブなビデオゲームまたはトレッドミル上での中強度のランニング後の、心拍数、血圧、二重積、血管内径、内皮機能およびプレイの楽しさのレベルを3週間にわたって週2回記録した。
その結果、アクティブなビデオゲームによって、従来のトレッドミル運動と極めてよく似た生理学的効果が得られ、両方の運動後に血糖値が安全レベルまで低下したという。
研究チームが見つけた主な違いは、ビデオゲームが従来の運動よりも参加者にはるかに高いやる気を起こさせ楽しいと感じさせたことだという。ポイントを獲得し、バッジを獲得し、努力に対して報われるというゲーム要素も、参加者が運動を繰り返し、時間をかけてパフォーマンスを向上させようとするのに役立った。
共同研究者で英国バース大学のプーヤ・ソルタニ博士は述べている。「運動は、食事と並んで、既に医師らが薬物なしに糖尿病の血糖管理をする方法として推奨しているmのだが、長期にわたって定期的に運動を順守することは人々には困難かもしれない。アクティブを維持する魔法の解決法はないとしても、我々はプレイヤーがランニングするより以上にエクサゲームを楽しんでプレイすることを発見した。これは、糖尿病患者において一般的に伝統的な身体活動への順守が低い現在、本当に重要である。」
出典は『健康のためのゲーム雑誌』。 (論文要旨)
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