2021.9.17
, EurekAlert より:
睡眠時の良好な生理学的回復は、健康を促進する食事と食習慣、および少ないアルコール消費量に関連しているようだ、という東フィンランド大学からの研究報告。
研究チームは、睡眠中の生理的回復が食事行動と食事の質に関連しているかどうかを調査した。参加者は、フィンランドの3つの都市でのライフスタイル介入研究に参加した、肥満で精神的苦痛のある252人の成人だった。彼らの回復については、連続する3夜に記録された睡眠時の心拍変動に基づいて測定された。
参加者の摂食行動は4つの異なる質問票を使用して測定され、彼らの食事の質とアルコール消費量は2つの異なる質問票と48時間の食事思い出し法を使用して定量化された。
解析の結果、より良い生理学的回復を示すより高い睡眠時の副交感神経活動は、より健康を促進する食事の質とより低いアルコール消費、そしておそらくは食習慣、特に私たちの食事の決定に影響を与える要因と関連していたという。
特に、ストレスバランスの良い参加者は、ストレスバランスの悪い参加者よりも、全体的な食事の質が良く、食物繊維の摂取量が多く、食事の自制心が強く、アルコール消費量が少ないと報告した。
ただし、研究チームは、本研究のような横断研究では因果関係の結論を出すことはできないと指摘している。言い換えれば、より良い回復がより健康的な食事につながるかどうか、または健康的な食事がより良い回復をサポートするかどうかは、結果から結論付けることはできない。
出典は『産業医学毒性学雑誌』。 (論文要旨)
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