2021.9.9
, EurekAlert より:
動脈に対する代謝系および心血管系リスク因子の有害影響は、既に小児期にみられるが、心肺フィットネスレベルを向上させることによって下げられるかもしれない、という東部フィンランド大学などからの研究報告。
研究チームは、英国のエイボン親子縦断研究(ALSPAC)誕生コホートの9-11歳の参加者5,566名(51%が女子)のデータを解析した結果、心肺フィットネスの向上は、他の危険因子を調整後、動脈の弾力性と剛性に対する心肺代謝系のリスク因子の悪影響の4-12%の減少と関連していることを発見したという。
「本研究結果は、研究対象が明らかに健康な集団だったため、肥満やメタボリック症候群の有病率が高い集団で、そして前向き研究において再現性をとる必要があるが、臨床的および公衆衛生的に有意義なものである可能性がある。そうした研究における知見に一貫性がみられれば、心肺フィットネスの促進が小児を後年のメタボリック症候群の心血管系影響を防ぐことが示唆される」と筆頭著者のアンドリュー・アグバジェ准教授はコメントしている。
出典は『スポーツ及びエクササイズの医療と科学』。 (論文要旨)
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