2021.9.6
, EurekAlert より:
大量飲酒はがんのリスクを高めるが、週当たりの飲酒量が同じであれば、飲酒頻度の高いほうが消化器がんの発症リスクは高まるようだ、という韓国ソウル国立大学医学部などからの研究報告。
研究チームは、韓国国民健康保険システムデータベースに登録された11,737,467人の参加者を含むコホート研究のデータを解析した。2009年1月から2010年12月までに登録され、その後2017年12月まで追跡調査された。
データ解析の結果、飲酒量ではなく、飲酒頻度が消化器がんのリスクと有意に関連することが明らかになった。週当たりの飲酒量が同じレベルである場合、飲酒頻度が高まると消化器がんの発症リスクは高まり、1回あたりの飲酒量が多くなるとリスクはわずかに低下した。
「飲酒の回数が一回ごとの量よりも消化器がんの重要なリスク因子であることが明らかになった。人々は、総飲酒量や一回ごとの飲酒量に加えて、少量を定期的に頻繁に飲むことにも注意すべきであろう」と研究チームは結論付けている。
出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)
|
|