2021.9.3
, EurekAlert より:
ベリー、リンゴ、ナシ、ワインなどのフラボノイドが豊富な食品は、部分的には腸内細菌を通じて血圧レベルにプラスの影響を与えるようだ、というクイーンズ大学ベルファストからの研究報告。
フラボノイドは、果物、野菜、お茶、チョコレート、ワインなどの植物性食品に自然に含まれる化合物であり、以前の研究で体にさまざまな健康上の利点をもたらすことが示されている。フラボノイドの健康利益には腸内細菌が関与していることが最近の研究で示唆されている。
研究チームは、ドイツのPopGenバイオバンクから25-82歳の成人904名のデータを解析した。
その結果、ベリー、赤ワイン、リンゴ、ナシなどのフラボノイドが豊富な食品の摂取量が最も多かった参加者は、最低レベルのフラボノイドを摂取した参加者よりも、収縮期血圧レベルが低く、腸内細菌叢の多様性が高いことが明らかになった。
フラボノイドが豊富な食品と収縮期血圧との関連は、部分的に参加者の腸内細菌叢に見られる多様性によって説明できることがわかったという。
「フラボノイド代謝の非常に個人的なばらつきをよりよく理解することは、一部の人々が他の人々よりもフラボノイドが豊富な食品からより大きな心血管保護の利益を得る理由を非常によく説明することができる」と主任研究者のエーディン・キャシディ教授はコメントしている。
出典は『高血圧』。 (論文要旨)
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