2021.8.31
, EurekAlert より:
等尺性筋力トレーニング(IRT)は、診察室血圧を下げる効果があるようだ、という豪州ニューサウスウェールズ大学からの系統的レビュー&メタ分析。
IRTは筋力トレーニングの一種である。IRTの間、筋肉は力を生み出すが、長さは変わらない。たとえば、壁を押したり、「プランク」を行うことである。これは、スクワットや腕立て伏せなど、運動中に筋肉が短くなったり長くなったりする従来の筋力トレーニングとは異なる。
現在、IRTは高血圧の管理に関するいくつかの国際ガイドラインでは推奨されていない。その理由は主として安全性に懸念があるからである。なぜなら、IRTの静的な性質から、伝統的な筋力トレーニングや有酸素運動に比べて、大きな筋肉群の使用や高強度の場合は特に、運動中に顕著に血圧上昇を起こすからである。
けれども、研究チームは、彼らの研究がIRTは安全であることを示していると述べている。
「我々は、IRTが高血圧の人々の血圧をどのように低下​​させるかに興味を持っていた。また、IRTが安全かどうかも知りたいと思った。IRTは非常に安全であり、血圧に有意義な変化を引き起こした。これは、血圧降下薬で期待されるものとほぼ同じだ」と主任研究者のマシュー・ジョーンズ博士は述べている。
出典は『高血圧研究』。 (論文要旨)
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