2021.8.27
, EurekAlert より:
座位時間が長く身体活動が少ない60歳未満の人は、そうでない人に比べて脳卒中の発症リスクが高まるようだ、というカナダ・カルガリー大学からの研究報告。
研究チームは、2000年、2003年、2005年、2007-2012年に『カナダ地域保健調査』に参加した、脳卒中、心臓病、またはがんの既往のない143,000人の成人の健康と生活習慣のデータを解析した。研究チームは参加者を平均9.4年間(2017年12月31日まで)追跡し、病院の記録との関連を通じて脳卒中を同定した。
追跡期間中、2,965例の脳卒中が発生し、そのほぼ90%が虚血性脳卒中だった。全ての参加者の余暇の座位時間は平均4.08時間であり、60歳以下では3.9時間、60-79歳では4.4時間、80歳以上では4.3時間だった。
身体活動が少なく1日8時間以上の余暇の座位時間であった60歳以下のものは、4時間未満の余暇の座位時間であったものに比べて、脳卒中のリスクが4.2倍高かった。最も不活動のグループ(1日8時間以上の座位時間と低い身体活動)は、1日4時間未満の座位時間と高い身体活動の者に比べて、脳卒中のリスクが7倍高かった。
「身体活動は、座位時間を減らすという点で非常に重要な役割を果たしている。また、座位時間の超過による悪影響を軽減するようだ」と研究者はコメントしている。
出典は『脳卒中』。 (論文要旨)
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