2021.8.26
, EurekAlert より:
いちど筋肉を構築すると、長期のブランク期間の後でも、筋肉の再構築が加速されるかもしれない、という米国アーカンソー大学からのマウスを用いた動物実験。
研究チームは、マウスの骨格筋を対象に検討を行った。筋肉を構築するために、マウスは8週間にわたって徐々に加重されたホイールでトレーニングされた。その後12週間にわたってホイールが外されるブランク期間が設けられた。
その後、4週間にわたって再トレーニングが行われた。このマウスを、初めて4週間トレーニングしたマウスと比較したところ、以前にトレーニングを受けていたマウスは、対照群と比べて、再トレーニング後の筋肉成長が加速されていたという。またDNAメチル化への特定の後成的変化が、最初のトレーニング後も持続していたことが示された。
これらの発見は、筋肉の記憶のエピジェネティックな説明になるだろう、と研究チームはみている。
「筋肉について細胞レベルで学ぶことはまだまだたくさんあるが、全く運動しないよりも、運動してから筋肉を失うほうが良いということだ、と結論付けるのはセーフだろう」と研究者はコメントしている。
出典は『機能』。 (論文要旨)
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