2021.8.24
, EurekAlert より:
少なくとも週3-4時間歩く脳卒中生存者は、すべての死因による死亡リスクが54%低いかもしれない、というカナダ・カルガリー大学からの研究報告。
研究チームは、以前に脳卒中を起こした平均年齢72歳の895人(脳卒中群)と、脳卒中を一度も経験したことがない平均年齢63歳の97,805人(対照群)を対象とした。
毎週の平均的な身体活動は、ウォーキング、ランニング、ガーデニング、ウェイトトレーニング、サイクリング、水泳などの活動に関する質問票から評価された。
研究チームは平均して約4年半の間参加者を追跡した。年齢や喫煙など、死亡のリスクに影響を与える可能性のある他の要因を調整後、脳卒中群では、少なくとも週3-4時間のウォーキングに相当する身体活動をした人は、そうでなかった人に比べて、死亡リスクが54%低いことが明らかになった。同様に対照群では31%低かったという。
両群とも、身体活動量とリスク低下の間には、0-20METs時の範囲で用量作用的な関係が認められた。脳卒中群では、特に75歳未満のグループで強いリスク低下が認められたという。
「毎日わずか30分歩くことで最大の健康上の利益を得ることができるので、特に年齢が若い脳卒中生存者にこれを強調する必要があるだろう」と研究者はコメントしている。
出典は『神経学』。 (論文要旨)
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