2021.8.23
, EurekAlert より:
定期的な筋力トレーニングと有酸素運動の組み合わせはがんの死亡リスクを下げることができるかもしれない、というブラジル・サンパウロ連邦大学からのレビュー報告。
スクワット、ローイング、プランク、ウェイトトレーニングなどは、がんによる死亡リスクを13%減らすことができるという。そしてこれらの運動に有酸素運動を組み合わせると、効果はより高まり、死亡リスクは28%下げることができるという。
研究チームは、選択基準に合致した、1,297,620名の参加者、32,196件のがん症例、31,939件の死亡例を含み6-25年の追跡期間をもつ、12件の疫学研究(11件のコホート研究、1件の症例対照研究)を発見した。
筋力トレーニングは、腎臓がんの発症リスクを26%低下させたが、その他12種類のがんの発症リスクには影響がみられなかった。
「身体活動がいくつかの種類のがんのリスクを低減と関連づけられていたが、どのような種類の運動が最良の結果をもたらすかは不明確だった。我々の研究において、筋力トレーニングががんの発症リスクと死亡リスクを減らすだけでなく、ウォーキング、水泳、自転車のような有酸素運動との組み合わせでより良好な効果をもたらすことが明らかになった」と研究者はコメントしている。
出典は『国際行動栄養学と身体活動雑誌』。 (論文要旨)
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