2021.8.19
, EurekAlert より:
ロックダウン中の身体活動量の低下を防ぐためにフィットネスアプリの活用が重要かもしれない、という豪州フリンダース大学からの研究報告。
研究チームは、最初のロックダウンが実施された2020年4-5月に、408名の成年豪州人(平均年齢35.7歳、女性80%)を対象に、全国規模のオンライン調査を実施した。
その結果、半数以上(53%)が、身体活動の低下を報告し、活動の増加を報告したのはわずか24%だった。
ロックダウンに入る前のフィットネス状態が、続く4-5月のロックダウン中の社会支援ネットワーク、精神的健康、および商用身体活動アプリの使用開始の動機づけと比較された。
社会支援、自己効力感、動機づけは、身体活動に価値を見出すうえで重要であり、それによってロックダウン中にアプリを使用する傾向を高めたことが明らかになった。
最も頻繁に使用されたアプリは、Strava(23%)、Fitbit(16%)、Garmin(10%)だった。参加者は主に、アプリを週7回(35%)、週5回(13%)、週3回(13%)使用したと報告した。
アプリユーザーのうち、54%が、現在使用している身体活動アプリにアプリ固有のコミュニティがあると報告し、そのうち55%がコミュニティに参加していると報告した。さらに、ほとんどのアプリユーザー(83%)は、身体活動に関連して既存のソーシャルネットワーキングプラットフォームを利用していた。
ロックダウン中に参加したと報告された身体活動の主なタイプは、ウォーキング(43.5%)、ランニング(19.0%)、ホームワークアウト(16.1%)、ヨガ/ピラティス(6.0%)、サイクリング(5.6%)、筋力トレーニング(3.1%)だった。
「ロックダウン中に報告された身体活動の減少がうつ病、不安、ストレスのレベルの上昇に寄与しているのであれば、ロックダウン中の身体活動への関与をサポートして、ポジティブな身体的および精神的健康を促進するように介入を設計することが不可欠だろう」と研究者はコメントしている。
出典は『スポーツと身体活動の心理学』。 (論文要旨)
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