2021.8.13
, EurekAlert より:
ポートフォリオ食は、閉経後女性の心臓病リスクを下げるかもしれない、というカナダ・トロント大学などからの研究報告。
研究チームは、ポートフォリオ食が閉経後女性の心疾患事象を低下させるかどうかを検討するために、米国の女性健康イニシアチブの参加者123,330名のデータを解析した。参加者は、1993年から1998年に登録された時点で、50-79歳(平均年齢62歳)であり、心血管系疾患ではなかった。2017年まで、平均15.3年追跡調査された。
ポートフォリオ食は、ナッツ、植物性たんぱく質、可溶性食物繊維、一価不飽和脂肪酸、植物ステロールが含まれ、先行研究で血中コレステロールを低下させることが示唆されている。
解析の結果、ポートフォリオ食の順守率が低い女性と比較して、高い女性は、あらゆる種類の心血管系疾患の発症リスクが11%低く、冠動脈疾患の発症リスクが14%低く、心不全の発症リスクが17%低かったという。
「これらの結果は、人々にはまだより多くのコレステロール低下食品を摂取する余地があることから、重要である。もっとポートフォリオ食の順守度を高めれば、おそらくコレステロール降下薬と同じくらい、心血管系事象が低下することが期待される。それでも、11%の削減は臨床的に意味がある。この結果は、ポートフォリオ食が心臓の健康に利益をもたらすことを示している」と研究者はコメントしている。
出典は『米国心臓学会雑誌』。 (論文要旨)
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