2021.8.12
, EurekAlert より: 
20歳未満の世代の超加工食品から摂取されるカロリーは、1999年から2018年にかけて、総摂取カロリーの61%から67%に増加したようだ、という米国内33,795名の食事調査を解析した米国タフツ大学からの研究報告。
研究チームは、米国国民健康・栄養調査(NHANES)の1999年から2018年までのデータを解析し、2−19歳の超加工食品の摂取動向を調査した。
摂取カロリーが最も増加したのは、調理済み(ready-to-eatまたはready-to-heat)食品からで、2.2%から11.2%に。次いで包装済み甘いスナック&デザート(packaged sweet snacks and desserts)からで、10.6%から12.9%に増加した。
また非ヒスパニック黒人(10.3%)とメキシコ系米国人(7.6%)で、非ヒスパニック白人(5.2%)に比べて、より大幅に増加した。
両親の学歴や家庭収入については、統計的な有意差はみられなかった。「両親の学歴や収入に基づく格差がみられなかったことは、超加工食品が子供たちの食事に浸透していることを示すものだろう」と研究者は述べている。
同じ調査期間の間に、より健康的とみられる未加工または最小限の加工食品からの摂取カロリーは、28.8%から23.5%に減少した。
良いニュースもあり、加糖飲料からの摂取カロリーは、総摂取カロリーの10.8%を占めていたが、5.3%へと大きく減少したという。
「食品加工は、栄養学研究ではしばしば見過ごされがちだが、ある種の食品の超加工は、健康リスクに関連しており、それは超加工食品が一般的に乏しい栄養プロファイルをもつこととは独立している」と研究者はコメントしている。
出典は『米国医学会誌(JAMA)』。 (論文要旨)
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